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【後編】オーダーメイドギターに手を出す(RY Guitar購入!)

投稿日:2021年1月2日 更新日:

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こんにちは。miscです。 前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが、続きです。 前回の記事はこちら↓

RYGuitarについて

RYGuitar。決して派手ではないホームページですが、黙々と製作工程がアップされている様子を見てなんとなく気になっていました。 https://www.ryguitar.com RYGuitarの特徴はズバリこれです。

低価格ハイクオリティ

以下の理由から高コスパを謳っています。(一部HPより抜粋)
・ブランドネームがありません。(価格に宣伝費などが含まれておりません)

正直ググるまで知りませんでした、すいません。 ブランドの価値が無意味だとは思いませんが、初めての一本を買うわけでもないのであまりどこのギターかは気にしません。むしろ無名のブランドっていいと思います。思いません?
・一から設計するフルオーダーではありません。
この価格なら当然っちゃ当然ですね。HPによるとセミオーダとフルオーダの中間という感じだそうです。ベースの設計に不満がなければなんのデメリットにもなりません。
・作業を外注に出しません。
店長さん(メールでお名前がわかるのですが、HPにお名前を出していなさそうなので敢えてこの表記にします)全部一人でされてるんですかね。
・使用する材・パーツは一流メーカーと同等以上。
自分は詳しくないので、信じるしかありません(笑)素人からしたら材の良し悪しなんて弾かないとわからないので・・・。 あとは、いわゆるD2Cというやつですね。製作者兼経営者から卸を通さずに客が直接購入するので余計なマージンがかからないという。

いくらから注文できるのか?

HPによると、オーダーのスタート価格は17.5万。

安い!!

いやまあ全然安くはないんですが、オーダーで20万円以下は完全に破格です。

某有名メーカーなら50万くらいしますからね。

恐るべきレスポンスの速さ

本当に大丈夫かな?と思いながらも、まあ見積もりするだけならタダだしいいかと思い
簡易見積りフォームに仕様を入れて送信してみました。
見積りフォームは思ったより細かいポイントまで指定でき、前回自分が挙げた希望は概ね入力することができました。

このとき既に深夜0時。24時間以内に迅速で回答します!という文言があったことから、明日仕事から帰ってきた頃に返信きてるといいな〜なんて思ってましたが

ものの10分足らずで返信がきました。

これは本当にびっくりしました。私の経験上、有能なビジネスマンほどメールの返信が早いです。(聞いてない)

メールの内容は見積結果に加え、入力した仕様に対する詳細確認や納期に関する案内が中心でした。

「このメーカのパーツだと〇〇円アップチャージします」とか、「この木材だと納期が〇〇ヶ月かかります」とか、そういったことを懇切丁寧に教えてくれます。

自分はアルダー1pでローステッドメイプルのネックを希望していましたが、例の「ローズウッド問題(家具やらなんやらで世界中の木材の需要が高まっていて入手が困難になっている)」のせいで今注文すると納期が8ヶ月かかるとのことでした。まあ、これはホームページにもちゃんと記載されていますね。

8ヶ月か・・・と思いましたが、別にそんな急いでないし全然無問題だったのでそのまま話を進めました。

RYGuitarに決めました

店長さんは物凄く親切な方で、自分のうっすいギター知識に合わせて色々相談に乗ってくれました。私はSSH配列を希望していたのですが、コントロール廻りも融通を利かせてくれます。

たとえば、リアハムをコイルタップにしたいと申し出るとスイッチの場所やタイプも細かく確認してくれます。(私は結局VolumeノブをPUSH-PUSHで切り替えれるようにしました)オーダなので当たり前かもしれませんが、電装を自由に、かつメール一本で決められるのはいいですよね。ちなみにコイルタップにすると1,000円増です。

こういったことを、いつ何回メールしても即レスしてくれるのはマジで有り難かったです。

注:この文章はRYGuitarさんの即レスを保証するものではないので気をつけてください。

しばらくメールで相談を続けながら、ようやくこれだ!という仕様が決まりました。

ガチで検討するなら他社にも相見積りをとるんでしょうけど、私は結局ここで注文することにしました。

ちなみに最後(入金前)に仕様一覧がメールで送付されるので、「こんな仕様じゃなかった!」という事態は防げるのでご安心を。(もちろん、ちゃんと自身が確認する必要がありますよ)

結局いくらしたのか

結婚式でありがちですよね。説明会に行って見積もりとってもらうと200万くらいなんですけど、打ち合わせを重ねていくうちに最終的に400万超えたりするという。まあ、私のことなんですけど。

「いやー・・・ここを造花にすると一気に安っぽく見えてしまうんですよね・・・」とか言われて生花を買わされるんですよ。

すいません、話が逸れました。

RYGuitarさんは値段を釣り上げるための無意味な提案は一切してこないので安心してください。

結局、色々とパーツをアップグレードした結果204,000円になりました。
いや、20万超えるんかいと思われそうですが、この値段ならむしろお得だと思います。そもそも自分の条件の25万以内を十分満たしており、むしろ安いくらいです。別にカモとかではないです。

入金後の流れ

購入の意思を伝えると、店長さんから振込先の案内メールが送られてきました。とりあえずは着手金ということで半額の10万ちょいを入金。この後もし仕様変更した場合は最後の振込で差額を調整してくれるとのこと。

もちろん部品注文したあとの仕様変更するのは無理ですが、製作中でも可能な限り相談にのってくれます。しかも迅速に。このあたりは個人工房の良さが最大限活かされていると感じます。(店長さんがめちゃめちゃ良い人ってだけかもしれませんが)

お金を振り込むと早速材やパーツの発注から始まるとのこと。RYGutarさんは大変繁盛しているのでしばらくは待ちになります。

8ヶ月、長いですがワクワクして待つしかありません。

ホームページの更新頻度について

RYGuitarのHPの何がいいって、お客のギターの制作過程が日々アップされることですよね。ですがこの前ふとホームページを見ると、全く更新がないではないですか。

お金払った後だけど大丈夫か・・・?と心配になり(すいません)、4ヶ月ぶりくらいにメールで店長さんに問い合わせてみました。すると相変わらずのスピードで返信が。

どうやらホームページの更新は現在お休みしているがギターの製作は現在も変わらず行なっているとのこと。ちなみに更新も近日再開するとのこと。

なので皆さんは安心して注文してください!!

制作過程がわかる楽しさは異常

注文から約7ヶ月後、店長さんからメールが来ました。制作の準備が整ったので写真を準備していきますとのこと。

来た・・・!

このときを待っていました。

写真はウェブの共有サービスを使っており、URLを教えてくれます。写真は日々追加され、徐々に完成に近づいている様子を見るのはマジでテンションが上がります。オーダーの醍醐味ですね。

完成、そして発送

結局頭金を振り込んでから9ヶ月ほど経ち、ついに完成の一方が届きました。当初の約束通り、残金+送料(途中で仕様変更した人は+差額)を振り込み、即発送されました。メールもですが発送も超スムーズです。

写真を取り残ってしまったのですが、普通にソフトケースに入れられた状態で緩衝材+ダンボールで届きました。

弾いてみた感想

早速開封し弾いてみました。

あらあらあらあら!!!

かっこいいじゃない!!!



では率直な感想を以下に記載します。

見た目良し

自分の好みを伝えたので当たり前なんですが、良いです。はい。
ローステッドメイプルの質感や握りやすさ、パーツの据え付け、どれをとっても満足しました。しっかりした作りを感じます。

デザインは個人の自由なので評価外ですが、自分のイメージ通りのものが届きハッピーです。

音良し

一番大事な音ですが、バッチリです。こればっかりは聴いてもらうしかないし、パーツのチョイスで如何様にも変わるので難しいところではありますが・・・

当初、ピックアップはお任せしますがもしあればDimazioでお願いしますと伝えていたのですが(明確に指定すると当然料金がUPするので)

店長さんがスティーブ・ルカサーのPUを用意してくださいました。完全にたまたまなんですが、自分Luke大好きなので超ラッキーでございました

TransisionというPUでそんなにハイゲインではないんですが、Lukeの音特有の芯がある音で大変気に入りました。(演奏者の影響もかなり受けやすいPUですが、とりあえず忘れます)

完成直後の不安定さはあるが、生涯保証は無料

これは発送時店長さんも仰っていたのですが、完成直後なので輸送や気圧の影響でネックが逆反りすることもある模様。自分はあまり気にならなかったですが。

ちなみに、大事なことを書きますがファーストオーナーに限りネックやフレットの調整はずっと無料だそうです。神かな?

まとめ:買ってよかった

結局、当初の希望はRYGuitarさんによってほぼすべて叶えられました。正直、この価格で自分の望むギターが手に入るとは思っていなかったのでただ「良かった〜」という気持ちです。

みなさんも、もしギターのオーダーに興味があり、かつ高コスパなものをお探しであればRYGuitarさんを強くおすすめします。

おわり

-guitar

執筆者:


  1. 匿名 より:

    RY GUITAR、コスパよしですよね!私も1本持っています。
    ボディ・ネックはアメリカのWarmothという、
    Fenderライセンス持っている工場のものを使っているようなので(少なくとも私の個体は)、そこもネームバリューあるところの材なので安定してますね!
    (外注無しとのことで正直木工も全部自分でやってると思ってましたが(汗
    よく考えたら木工まで1からやるのってめちゃくちゃ大変ですもんね)

    すごい格好いいギターですね、自分ももう1本欲しくなってきちゃいました

    • misc より:

      そうなんですか!正直僕も材はどうやって調達してるのかな?と疑問だったので勉強になりました、ありがとうございます
      自分の材はどこのものか定かではないですけど 笑
      一度オーダーすると、こうすれば良かったとか次はこうしたいとか思っちゃいますよね〜

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